社会人にとって大事なことを疑似体験 <囲碁入門からの応用>
「ヒカルの碁」で一時期囲碁がブームになりました。ジャンプの王道ポイントである、戦い・ライバル・成長などが散りばめられた漫画でした。「永遠の0」にも囲碁が強いというだけで主人公の格好良さがひときわ際立った描写がありました。
そういったイメージへの憧れから、東大教養囲碁講座という新書で、囲碁の世界に入門することにしました。おもしろさや奥深さ・用語が丁寧に書かれており、読み進めるだけで、超初心者から脱して、19路盤を最後まで打てるようになれる実感があります。
その中に、社会人にとって大事だよなという感覚を抱かせる文があったので紹介します。
■攻めの心得
1.相手の根拠を奪う
2.攻めたい石にはむやみにツケない
3.自分の用心
1は陣地を取らせない急所に先に打つのが大切ということ。
2は局所問題こだわり、火消しに躍起になっていると、どんどん攻められた影響が大きくなって、取り返しのつかないことになるので、大きく包囲するように、少し大きい視点で対応することが大切ということ。
3は攻めることばかり考え自分の守りの状態が疎かにならないようにすることが大切ということ。
この心得を解釈して、生活やビジネスで応用できると考えました。
■社会人にとって大事なこと
1.自分の意志で、本質的な打ち手を繰り出す。
2.できると思うことにむやみに手を出さない。
3.自分の現状を常に分析する。
この考えで自分を見ることは、ツライ現実を見ることになるので、誰でも嫌だと思います。しかし、ジリ貧にならないようにするには重要なことです。頑張って習慣にしましょう。
囲碁は、限られた手数(時間)で最大の陣地を取る(最大の利益を得る)という、生産性を競い合うゲームなので、上記の他にも多くの気づきがありました。形勢不利になってきた時、損失を受け入れる冷静さがあるか、あきらめずに他で挽回する戦略をたてられるかなど、実生活の中で失敗する前に、ゲームで体験するのは有益だと思います。
まずは、入門として、東大教養囲碁講座で学んでみませんか。