Sashunのカタログコラム

学校で教わらないけど普遍的で大事なことを、アイテムや体験を通じて、あぶり出すコラム

演じる側と観る側 <チャラン・ポ・ランタンに魅せられて>

チャラン・ポ・ランタンという、ボーカルとアコーディオンの2人組のライブを観に行きました。

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その公演は、カンカンバルカンという5人(打楽器、ウッドベース、テナーサックス、ソプラノサックス、ラッパ)を加えたバンド編成で、それぞれの個性が火花のように炸裂しており、あんなに高揚感のある音楽が聴けたのはは久しぶりでした。

お客さんの熱気にもあてられ、夢のような時間でした。

そこで感じたことは、演じる側か観る側の関係がシンクロすると熱いエネルギーが生まれるということ。

■演じる側
良い演技をしようと地道に練習を積み重ねて、演じる瞬間に魂を昇華させます。その時の観客との一体感や頂く拍手は、本当に嬉しいものです。一度その快感を覚えると、忘れられず、もう一度あの感覚を感じたいと練習に励みます。

■観る側
良い演技を観ると、充実した気持ちになり、とても誇らしくなり、いつまでもその感覚を大事に胸にしまって、生きるエネルギーにします。人によっては応援したい気持ちを行動に表すこともあります。

 


★演じる側と観る側の関係はこれだけなのです。その純粋な関係だけなのです。それ以外の感覚があれば、それは嘘かなーと思っています。


演じる側代表の吹奏楽部などでは、この関係から外れがちです。青春と音楽を勘違いしやすく、傷つき傷つけられることもしばしば。
仲間と3年間一緒にやりきって、みんなで泣いて引退しよう。観客の存在を忘れています。
傷つけあうことも場合によっては仕方がない。演じる側の上記感覚から全く外れています。集団というのは同じ考え方に暴走しがちなので気をつけましょう。観る側との関係だけに時間を注ぐことを忘れずに。

観る側でよくやりがちなのは批評家を気取ることです。充実した気持ちを持てなければ、その演じる側を今後観なければ良いのです。あれはダメだ、こうした方がよいなどのコメントは、観る側の上記感覚から全く外れています。思ったことは直接演じる側に言うだけで良いのに、アドバイスを言いたくなりがちなので気をつけましょう。演じる側との関係だけに時間を注ぐことを忘れずに。

また、演じる側と観る側は、その気になればいつでも替わることができると思います。視点を真逆にするのも、上の関係性を再認識するのに必要なことかもしれません。

演じる側と観る側の関係は純粋です。
その純粋さに、その場の皆が、感動するのです。

みなさんは演じる側になりたいですか?観る側になりたいですか?
ピンと来ない方は、チャラン・ポ・ランタンのライブに行きましょう。
楽しい気持ちに浸りたい人は、チャラン・ポ・ランタンのライブに行きましょう!

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