Sashunのカタログコラム

学校で教わらないけど普遍的で大事なことを、アイテムや体験を通じて、あぶり出すコラム

知りたい事と報道内容のズレ <Dr.ObokataとSTAP細胞>

STAP細胞に関する発見が注目されています。発見者の小保方博士は私と同学年というのもあり、とても誇りに思います。

しかし、テレビでニュースを見ていて、違和感を覚えました。一応私も技術系で、投資家の一面も持っているので、どんな内容の研究で、どういう応用分野があり、これからどのような研究開発が必要になるのかが知りたいのです。なのに、一向に報道されません。

人柄や経歴は、もしかしたら理工キャンパス内で顔を合わせていたかもしれないという親近感から、最初は興味を持って見ていましたが、研究の詳細はほとんど出てきません。

私の知りたいことを具体的に言うと、

技術の詳細はもちろん、
・発見に至るまでの小保方博士の技術ロードマップ
・iPS細胞との比較
・これからの技術課題
・応用範囲
・共同研究先
・実験機材
などです。

その次に、研究チームの雰囲気・マネジメントの妙です。

上三つは技術系としての興味です。研究者・技術者を志す者が、小保方博士の方向性を参考にして今から何をすべきかが明確になるし、化学研究分野の広がり、後に続く研究者の動機になるでしょう。

下三つは投資家としての興味です。特に下三つは微力ながら投資先が分かることで出資できて、STAP細胞関連の研究開発が加速することに貢献できるし、投資家としての利益につなげられるかもしれません。

所属研究チームの広報内容を噛み砕いて、+αを局の独自の切り口でニュースに盛り込んでくれるだけで十分です。まぁ、制約がいろいろあるんでしょうね。

実際の報道内容は、割烹着やラクロス部や研究室の壁紙など、どうでも良いことばかりです。報道のターゲットが不明確なのか、報道内容を決定する人の趣味なのか、明るいニュースなのに報道の仕方にがっかりしています。

もう少し、未来を向いた、実のある報道内容にしてほしいです。